歯並びが悪いのは「遺伝?」「後天的要因?」

歯並びが悪いのは「遺伝?」「後天的原因?」と心配される方がいます・・・お子さんと一緒に来院される親御さん「この子の歯並びが悪いのは私のせいなんです・・・」と申し訳なさそうに言われる方がいます。

1 <遺伝><後天的原因>とは・・・

「遺伝」とは元来ある形質が親から子へ、子から孫へ細胞核内の染色体にあるDNAによって伝えられる性質、形態のことをいい

「後天的原因」とは環境、成長や経験を通じて獲得した形態、形状が変化すること。

例えば顎の骨の大きさや形、一本一本の歯の大きさなどはご両親の遺伝的な情報に関係します。

ただ、歯の並び方自体は親と同じになるとは限らず、永久歯の萌え変わりのタイミングや虫歯による早期脱落などによっても永久歯の不正咬合が起きる場合があります。これは後天的原因と言えます。そのため後天的な原因は歯ブラシの習慣を身につけ、本来の乳歯が萌え変わる時期まで虫歯にしないようにすることで予防することができます。

また指しゃぶりや舌の癖がかみ合わせや歯並びに大きな影響を与える場合があります。これも後天的な原因と言えます。4〜5歳を過ぎても続く指しゃぶりや上下の前歯の間に舌を突き出す癖は”開口”や”出っ歯”の原因になり得ます。こうした”癖”が認められる場合、癖を直す方法や時期など歯科医師に相談し適切なアドバイスを受けるようにしましょう。

2 矯正治療の開始時期は?

この質問もよく聞かれる質問であり、矯正の先生によっても多少考え方が異なることがあります。

早期治療(Ⅰ期治療)が必要な場合・・・上下前歯と第一大臼歯が萌える頃(6〜8歳)に永久歯の萌えるスペース不足している場合や上下前歯が正常な被蓋*と逆になっている場合は早期治療が必要になる場合があります。

早期治療に用いる装置(拡大床)

*正しい上下の関係は、下の歯列に対して覆いかぶさるように上の歯列噛み合う状態(下の歯列が内側、上の歯列が外側)この関係が前歯や奥歯で逆になっている箇所があった場合、成長期に放っておくと下顎の骨の成長が進み上顎とのバランスが悪くなったり、歪んで成長する場合があるので注意が必要です。

歯列のガタガタや出っ歯などはⅠ期治療だけで改善するのは困難でブラケット+ワイヤーを使用するⅡ期治療が必要になります。